ハウスミュージックとは

ハウス・ミュージック(House Music)とは、シンセサイザーやドラムマシーンを使った電子音楽(テクノ・ミュージック)の一つであり、ダンス音楽のメジャーな一形態。

「四つ打ち」のリズムを特徴とする。クラブでダンス音楽として使われることが多い。 ディスコ音楽の影響を受けているが、メロディよりもリズム感が重視される傾向がある。 過去のヒット曲の印象的なフレーズを拾って組み合わせ、オリジナルな作品に仕上げることもある。

1980年代初期にシカゴで誕生したとされる。 フランキー・ナックルズがDJをしていたシカゴのゲイ・クラブ「ウェアハウス」(Warehouse)が、「ハウス」という名称の由来。

ハウスの起源

ハウスミュージックの開祖はDJフランキー・ナックルズと言われている。フランキー・ナックルズは1970年代半ばに米国シカゴの“ウェアハウス”というゲイ・クラブでDJを始め、そこでかかっていた音楽“ウェアハウス・ミュージック”が転じて“ハウスミュージック”となった。

歴史的背景

1970年代、世界はディスコブームに沸いたが、80年代に入ると、音楽としてのディスコは急速に勢いを失う。その穴を埋めるように、クラブではDJの独自アレンジを加えたサウンドが重宝されるようになった。 そこで登場したのがハウスミュージックである。

ハウスの曲

パンプ・アップ・ザ・ヴォリューム

ハウス初のレコードとして発表されたのはジェシー・サンダース"On&On"(1984年)。最初のメジャーヒットとなったのは、イギリスのハウスユニット「M/A/R/R/S(マーズ)」の「パンプ・アップ・ザ・ヴォリューム」(Pump Up The Volume)。1990年に大ヒットしたマドンナの“ヴォーグ”は典型的なハウスだとされている。

サウンドの進化

「ALL ABOUT DISCO MUSIC (bounce book)」(エフエム東京)によると、初期のハウスの曲がレコードとして売れるようになると、トラックスやDJインターナショナルといったレーベルが設立され、マーシャル・ジェファーソンやラリー・ハードといった面々が躍進を遂げていく。そのサウンドはディスコの宅録ヴァージョンとも言えるもので、初期はチープで粗削りなものが多かったものの、やがてそのスタイルは<洗練>と<突然変異>という道を歩む。後者にあたるのがスリージーD、DJピエールが生み出したアシッド・ハウスだろう。これらのサウンドには、当時のDJとして変態的プレイを聴かせていたロン・ハーディや、古くから地元で活動していたリル・ルイス、ホット・ミックス5からの影響も見られる。やがてハウスはNY~ロンドンなどに伝播し、1980年代の一大トレンドとなった。

フランキー・ナックルズ(FRNKIE KNUCKLES)

フランキー・ナックルズは、ハウス音楽の生みの親とされるDJ。

シカゴのクラブ「ウェアハウス」

当初はニューヨークで活動していたが、1977年、シカゴのクラブ「ウェアハウス」(Warehouse)のオープンに伴い、レギュラーDJ(レジデントDJ)として招かれる。 そこで、ナックルズは、ディスコ音楽やソウルミュージック、ヨーロッパ生まれのエレクトロダンス音楽をミックスする手法を生み出し、 絶大な人気を博した。とくに、アフリカ系(黒人)やゲイコミュニティーの間で熱狂的な支持を受けた。

新しいダンス音楽

ナックルズはさらに試行錯誤を繰り返して新しい電子系ダンス音楽の原型を作り出していった。 その音楽は、クラブ名(ウェアハウス)から「ハウス」と呼ばれるようになり、 ハウス・ミュージックの歴史的な起点となった。

大阪のクラブ「Genesis」の専属DJ

日本では、大阪のクラブ「Genesis」の専属DJとしてプレイしたことがある。

ダンスチャートで1位

1988年、NYに戻りデブ・ミックスに参加。以後、トップ・リミキサーの座に君臨し続けた。 個人名義でもヴァージンより「ウィッスル・ソング」を発表し、アメリカのダンスチャートで1位に輝いた。(その後、3曲が1位になっている)『ビヨンド・ザ・ミックス』などのアルバムも発表した。

ラリー・レヴァンの盟友

ラリー・レヴァンとは、中学の同級生であり、友人。ともにDJとして修業した。早期にゲイとしてカミングアウトしていた。

<フランキー・ナックルズのプロフィール>
職業DJ、音楽プロデューサー、リミキサー
生まれ1955年1月18日
死去2014年3月31日
出身ニューヨーク・ブロンクス
ジャンルハウス、R&B、ソウル、ポストディスコ
本名ローレンス・フィルポット
参考資料
  • 本「クラブ・ミュージックの文化誌―ハウス誕生からレイヴ・カルチャーまで」(編集:野田努、宝島編集部)の「ハウス・サウンドの誕生と展開」(小泉雅史著)
  • 本「ALL ABOUT DISCO MUSIC (bounce book)」(エフエム東京)
  • ドキュメンタリー映画「アンユージュアル・サスペクツ」(アメリカ)
  • 本「House Legend」(remix編集部)
  • ドキュメンタリー映画「マエストロ」(2003年、アメリカ)
  • ドキュメンタリー映画「リキッド・ヴァイナル」(アメリカ)
  • Wikipedia(ウィキペディア)英語版、日本語版